こんにちは!
産婦人科医やっきーです!
先日、私の漫画情報アンテナが驚くべき情報をキャッチしました。
なんと、うさくん先生のあの伝説の漫画『しあわせもももりんご』が電子書籍として復刊したというのです!!!!!!!
それは誰が描いた何だよという声が聞こえた気がしますので説明しましょう。
まずは作者、うさくん先生について。
うさくん先生は…まあ、その、分かりやすく言えば成人向け漫画家の方です。
詳しくはここではお話ししませんので、気になる方は各自でご自由にお調べ下さい。
よい子のみんなは成人するまで調べちゃダメだぞ!
なお、絵柄や描き文字、言葉選びのセンスまで全てがそっくりなことで知られる『花のズボラ飯』の水沢悦子先生との関係性は不明です。

不明ったら不明です。
そして『しあわせももりんご』は、うさくん先生のデビュー作にあたる一般向け漫画です。
漫画の内容をAmazonの商品紹介から抜粋してみましょう。
時はちょっと昔の時代。エロスを愛する心優しき少年・桃彦の日常は、河童のかっちゃんが現れたことで一変する。
少子化にあえぐこの国を元に戻すため、またエロスを圧し殺した変態(とも)を解き放つため、桃彦とりんごは旅立つ!!
ケツ風変態冒険譚、開幕!!
うさくん先生伝説の初期作品「しあわせももりんご」が15年の時を経て待望の電子書籍化です。
もうここでしか読めない珠玉の下ネタに忘れかけていた中二魂を震わせろ!
主人公とヒロイン、相棒の名前、その目的、作品のバックボーンが過不足なく記載された内容ながら、
これだけを読んでも作品の中身がさっぱり分からないという逆に秀逸な商品紹介です。
さすがAmazon先生は良い仕事をします。
ともかく、私が主張したいのはAmazon先生ですら「伝説の」と付けるほどの作品だということです。
私が勝手に言っているわけではありませんので悪しからず。
伝説のギャグ漫画『しあわせももりんご』
では、なぜこの『しあわせももりんご』が伝説とまで呼ばれているのか。
私の推測ですが、その理由は大きく2点あると思います。
まず1つ目は、長らく絶版となっていたこと。
『しあわせももりんご』は2004~2007年にかけて、コミホリというWEBコミックサイトで連載されていました。単行本は全2巻です。
私は当時この作品をリアルタイムで追いかけていたため、
単行本も発売と同時に購入していたのですが、
出版社があまり強くなかったことやうさくん先生の普段の作品の影響もあったのか、
早々に絶版となってしまいました。
その結果、知る人ぞ知る作品となってしまったのですね。
特に1巻はプレミアがついており、中古市場で定価の数倍で取引されていました。
私の知る限り、高い時だと10倍くらいの価格で取引されていたようです。
電子書籍化した現在でも定価の3倍近い相場です。
そして2つ目が、『しあわせももりんご』の作風が唯一無二であることです。
『しあわせももりんご』は「エロ」を題材にしたギャグ漫画となっております。
そういう漫画って他にもあるよね?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
『しあわせももりんご』は別なのです。
『変女』や『惰性67パーセント』といったギリギリのお色気を攻めたギャグ漫画とも異なりますし、
『稲中卓球部』や『生徒会役員共』などといった下ネタギャグ漫画ともまた異なります。
『しあわせももりんご』が題材とする「エロ」は、
男子中学生同士が休み時間に友達とキャッキャ言いながら話す「エロ」なのです。

「お色気」でも「下ネタ」でもありません、「エロ」です。
産婦人科医が何を力説してるんだと思われるかもしれませんが、
ここの違いは重要なので覚えておいてください。テストに出ます。
とはいえ、言葉だけで見てもピンとこないでしょうから、作品を紹介しつつ解説しましょう。
あらすじ
『しあわせももりんご』の主人公は桜咲桃彦(おうさき ももひこ)。
エロ本を愛し、様々な性癖を網羅する、エロスの化身とも呼ぶべき男子中学生です。

そして、ヒロインは幼馴染の琴吹りんご。
王子様系アーティスト、綾斗様の大ファンです。

桃彦の両親は共働きのため、りんごの家で掃除や洗濯を担う代わりに食事を提供してもらい、
浮いた夕食代でエロ本を買うという習慣がありました。
そして、りんごの父・琴吹フジ夫は類を見ないほどの巨乳好き。

エロス全般を愛する桃彦とフジ夫の関係も良好で、
頻繁にエロ本を貸し借りする間柄。
二人が暴走する時にツッコミ役として働くりんご。
そんな三人、桃彦・りんご・フジ夫はしょっちゅう食卓を囲む仲です。


『しあわせももりんご』とは、エロを楽しみ、女性を慈しみ、
(セクハラまがいの行為は時々ありますが)決して直接手を出すことはない。
そんな桃彦たちの周りで起こる様々な事件や日常を描いた、エロス賛歌とも言うべき作品なのです。

はい、ここで突然ですが問題です!


幼馴染の父親が食後のデザート代わりに最新の女性下着CMを見せてきて、
このような妄想を言い出した時、あなたならどう対応しますか?
凡人の私なら謎の妄想暴露にたじろぐか、
あるいは「僕もそういう妄想考えたことありますね~」と同意するか。
そんな面白味のない対応になってしまうでしょう。

桃彦はその上を行く議論を展開しました。

この桃彦の案、個人的には大好きです。
第2問!
夏祭りの終わりにフジ夫が水風船を2個買いました。
果たしてその用途とは!?

巨乳好きのフジ夫ですから、おっぱいに見立てて水風船を揉むのではというところまでは誰しも辿り着くでしょう。
ここで我らがフジ夫がとった行動とは!


ちょっと常人では考えつかない手法でエロを楽しんでいました。

うさくん先生、天才かよ。
そんな愉快で個性的な登場人物たちにより繰り広げられる、真剣にエロを探求する物語、
それが『しあわせももりんご』です。
他の出来事を簡単にご紹介しますと、

胸を揉む動作を得意とする遊園地のマスコットを監修したり、


料理教室の講師(巨乳)のダンナに間接揉みを要求したり。
うさくん先生の自由過ぎる発想から生まれる、登場人物たちの行動はまさにエロスの求道者そのもの。
基本的にはアホな人物たちですが、何かを極めようとする人間というのは見ていて気持ちが良いものです。
『しあわせももりんご』はそんな物語です。

熱くてアホだった中学生時代を思い返しながら読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、『しあわせももりんご』の紹介でした。
いやホント、まさかこれが電子書籍化する日が来るとは夢にも思っていませんでした。
私は数年前から電子書籍に移行したのですが、
こんな感じで「絶版かつ電子化もされていない作品」がいくつかあるので捨てるに捨てられません。
しかし、この『しあわせももりんご』のように突然電子で復刊することもあるので実にミステリーです。
差し当たって、私の要望としては『ザ・ドラえもんズ スペシャル』を一刻も早く電子化してほしいところ。
ただ一つだけ、この『しあわせももりんご』電子書籍版の残念なところとして、
連載版・単行本では殆どのセリフが書き文字だったのですが、
電子書籍版では大部分が写植に置き換わっています。


うさくん先生ご本人の希望による変更のようですが、
個人的には『しあわせももりんご』の独特かつゆるい書き文字が凄く好きだったので、
この一点だけが残念なところですね。
オリジナル版を楽しみたい方は、単行本を中古市場で探してみましょう。
1巻はちょっと高いですが、2巻はわりとお求めやすい価格です。
既に単行本をお持ちの方(日本に何人いるんだろう)は電子書籍版も買いましょう。
そして『しあわせももりんご』が復刊した奇跡に一礼を捧げましょう。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
Twitterのフォローやリツイートもよろしくお願いします!
電子書籍で『しあわせももりんご』を読むなら
漫画系電子書籍サイトとして、eBookJapanがお勧めです!
漫画を含む書籍全般の品揃えが非常に豊富で、初回は6回使える半額クーポンが配布されています。
さらにPayPayユーザーなら20%~50%のキャッシュバックなど、お得に購入できるセールが頻繁に行われています!