こんにちは!
産婦人科医やっきーです!
当ブログを設立し、今日で早くも半年となりました。
半年もブログを運営していると、ありがたいことに『産婦人科医が漫画を読む』を愛読して下さる読者様も増えてきました。
ブロガーさん仲間の中には、このブログを参考にしていると仰る方もいらっしゃいます。
また、当ブログは幸いなことにGoogle Adsenseの合格も比較的早かった方なので、ブロガーさんの悩みにお答えする場面もしばしばあります。

そんなわけで、今日は当ブログの半年間を振り返っていきます!
ブログを始めた経緯
私は学生時代から文章を書くのが好きで、「将来は文章を書く仕事もしてみたい」と考えていました。
とはいえ、明確な目標があったわけではなく、
「医者の仕事をある程度覚えて、時間ができたらライターの活動をしてみようかな」とぼんやりと妄想していた程度です。
そんな中、両学長の著書『お金の大学』に出会います。
それまでおざなりにしていた資産運用のことについても強く興味が惹かれたのですが、
それ以上に衝撃的だったのが「おすすめの副業」の中に「ブログ」があったことです。

なるほど!ブログを作って収益化してしまえば、
これも立派に「文章を書く仕事」になるぞ…!
とはいえ、多くのブロガーさんと異なり、「副収入のためにブログを書いている」という意識は希薄かもしれません。
というのも、ぶっちゃけてしまうと、
当直や子宮がん検診のバイトをしたり、お産を1件とりあげる方が遥かに効率良く、かつ確実にお金を稼げます。
コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実です。

現在の当ブログの収益率だと、当直のアルバイト1回に相当する広告収益を稼ぐのに10年近くかかる計算です。
お金だけが目的ならブログなんて書かず、それらに注力したほうがずっとマシでしょう。
そんな中でも、時間を割いてブログを書く理由は3つあります。
「発信力を持ちたい」「妊婦さんの悩みを解決したい」「漫画への感謝」です。
ブログを書く理由その1:発信力を持ちたい
世の中、何が起こるか分かりません。
今でこそ、医者を続けさえすれば一生安泰かもしれませんが、
「医師免許さえあれば大丈夫なんて時代があったよね」という日が来てもおかしくありません。
しかしどんな世の中になろうとも、発信力というものは強力な武器になりえます。
ブログで得られる発信力というものは、うまく育てられれば医師免許にも相当する柱になります。
それに、元々の夢である「物を書く仕事」にもなりますからね。
これがブログを書く1つ目の理由です。
ブログを書く理由その2:妊婦さんの悩みを解決したい
妊娠・出産というものは人間の生活の上で無くてはならない要素です。
しかし、「胎盤早期剥離って何?」「双子ってリスクが高いの?」といった具合に、
その具体的な内容までは全くと言って良いほど知られていないのが現状です。
もちろん、一般の方々がそれらを完璧に把握しておく必要はありませんが、
「○○ってこんな病気だよね」という取っ掛かりになったり、
「産婦人科で○○という病気だと言われたけどよく分からなかった」という場合の補足説明のためにこのブログが役に立つと嬉しい、そんな思いでこのブログを書いています。

また、似た意図として「医大生の頃の自分にとって欲しかったサイト」を作ったという側面もあります。
医学の中でも産婦人科というのはやや特殊で、他の知識の応用がしにくい独特な内容が多いのですが、
そのように考えていた医大生の頃の自分を振り返り、「分かりやすく産婦人科を学べるサイトがあるといいな」という気持ちを具現化したのがこのブログです。
ブログを書く理由その3:漫画への感謝
自分で言うのもおこがましいですが、「漫画大好き産婦人科医」を名乗る以上、生半可な漫画好きではないと自負しています。
物心がつく前から漫画を読み、物心がついても漫画を読み、
留年しかけても漫画を読み、受験勉強の合間に漫画を読み、
医大に入っても漫画を読み、医者になっても漫画を読み、
とうとう漫画を題材にしたブログを書いてしまいました。
このように漫画というものは、私という人間を形成する非常に大きな要素なのです。

そんな漫画への限りなく大きな恩を、自分なりに少しでも返す方法を考えました。
一日一万回、感謝の正拳突きをするか、
あるいは漫画を題材としたブログを書くか。
うまくいけば百式観音を習得できる正拳突きも悪くはないのですが、
悩んだ末にブログを書くことにしました。
折衷案として、ブログ記事を書く際には
気を整え、拝み、祈り、構えて、キーボードを押すようにしました。

1文字を入力するのに当初は5~6秒かかっていましたが、今では音を置き去りにしてタイピングできるようになりました。
記事執筆の手順
ここからは「どのようにして記事を書いているか」「書くために心がけていること」をお話しします。
当ブログをご愛読下さっている皆様には周知の事実かと思いますが、基本的に私の記事はメタクソに長いです。
おそらく皆様の可愛いマウスホイールが悲鳴をあげている原因の1割は私のブログかと思いますが、こんなに記事が長い原因のひとつは「特に記事のゴールを決めていないから」だと思います。
ブログ記事の書き方を伝授します!系のウェブサイトを読んでみると、
「キーワード選定をする」「骨組みを作る」などと書いてあったりしますが、
このブログに関しては全くそういったものを作らず、思うがままに文章を書いています。
実は最初の数記事だけ、記事全体の構成をある程度作ってから作業をしていました。
しかし、次第にあることに気付きます。

「作業」感が強くて、書いてて面白くない…!
そこで、書き方を明確に変えてみたのが『山田太郎ものがたり』三つ子の出産に関する記事です。
「この出産について考察してみよう」というところからスタートし、思いついたままに文章を書いてみると、自分でも予想のつかない方向に話が進んでいくのです。

この書き方だと自分自身が楽しい!
それ以降、一部例外を除いて最初から最後までぶっ通しで書いています。
途中で「この疾患に関する論文も調べてみよう」と考えたら、その時に初めて調べます。事前に用意することはほぼありません。
「ブログを書くことを楽しむ」というのも、ブログを続ける上で大事な要素だと思います。
題材とする漫画の選び方
このブログの構想を始めたのは2020年頃ですが、それ以降は漫画を読みながら「この描写はネタになるかもしれない」と思ったものをひたすらメモしていました。
ここまでの半年間で『漫画描写で学ぶ産婦人科』は21記事、『漫画描写で学ぶ医学』は4記事を執筆しましたが、
このメモにはまだまだ山のようにネタがあります。
『お勧めの漫画』に至っては数えきれません。
したがって題材は選び放題なので、ほぼ私の気分だけで題材とする漫画を選んでいます。
強いて言えば、新鮮な気分で記事を書けるように、
「正常分娩が続いたから合併症妊娠をやってみよう」「ここで○○を題材にするとヤングジャンプが連続するからやめておこう」
といった具合に、疾患や雑誌、漫画のジャンルがなるべく連続しないようにしています。
記事執筆で意識していること
記事執筆にあたり、「医学知識に誤りが無いことを徹底する」「笑いどころを作る」の2点を強く意識しています。
産婦人科ブログという看板を掲げる以上、医学知識や医療用語に関しては間違いが無いように可能な範囲で精査し、少しでもおかしなところがないか、ガイドラインに沿った内容か、必要ならば用語集や過去の論文まで引いた上でお届けしています。

そして、もっと強く意識していることは「笑いどころを作る」ことです。
「楽しく読める」と言い換えても良いかもしれません。
これは私の個人的な感覚ですが、どれだけ正しいことを書いていてもお固いだけの文章では読む気が起きません。
「楽しく」「正確な知識を学ぶ」ということを両立させるために、なるべく笑いどころを作るよう心がけています。
当ブログの沿革
記事数
本記事公開の2022年11月13日時点で36記事です。
「1週間につき1記事以上」という義務を自分に課していたため、緊急手術がどんなに重なろうとも、当直で眠れない日が続こうとも、息子から風邪をもらって3日間寝込もうとも、気合いと根性で記事を更新し続けました。
ブログ設立日
本記事公開からちょうど半年前、2022年5月13日です。
ちなみに5月13日は私(やっきー)の誕生日でもあります。
シルバーズ・レイリーと同じ誕生日だと言えば分かりやすいでしょう。

前述した通り、「漫画と産婦人科を題材にしたブログを書こう」と考え始めたのは2020年頃からで、
それからは「どんな描写がブログのネタになりそうかな?」ということを意識しつつ漫画を読むようになりました。
そしてネタをストックすること2年。
「そろそろ作ろう」と思いつつも、ついつい先延ばしにしていたのですが、
踏ん切りをつけるために誕生日に全ての設定を済ませました。
リベ大ブログ教室に書かれていた手順をそのままに、
ConoHa WINGを契約、Wordpressを導入、テーマはSANGOを購入し、
元々書いていた『ONE PIECE』エースの出生に関する記事を仕上げて公開しました。
「ブログ作ったのいつだったっけ?」と悩むことが無いので、結果的に誕生日にして良かったと思います。
Google Adsense合格への道のり

ブログを運営する方にとって大きな指標となるのが「Google Adsense合格」ですね。
ご存知ない方のためにご説明しますと、Google AdsenseとはWEB広告サービスのひとつです。
天下のGoogleが提供しているだけあって、Googleの審査に合格しなければ広告を掲載すること自体ができません。
このアドセンス合格をブログの最初の目標と定めている方も多いと思います。
よく聞く合格基準として「独自性」「有益性」「10記事以上」などがありますね。
私は「独自性」と「有益性」についてはそれなりに自信があったので、10記事目を公開すると同時にアドセンス審査を申請しました。
幸いにも一発合格し、6月29日に合格メールが届きました。
5月13日のブログ開設から一か月半のことでした。

このような経緯のため、アドセンス合格にあたり対策を練りまくったわけではありませんし、合格のコツなど語れることは何もないのですが、
ブログを始めたての方にあえてアドバイスをするならば「記事に魂を込めよう」といったところでしょうか。
アクセス数上位記事ベスト3

そんな当ブログの、2022年11月13日時点での人気記事ベスト3についてお話しします!
アクセス数第3位
【漫画描写で学ぶ産婦人科】『ハコヅメ』鬼瓦教官の流産について産婦人科医の視点で解説する
2022年5月16日公開。当ブログの2記事目にして、初めてバズった記事です。
内容が内容なだけに笑いどころを作ることができず、個人的には反省点の多い記事でもあります。
今後、『ハコヅメ』については桜の妊娠に関する考察記事を作成予定のため、そこでどうにか挽回したいところ。
ところで、検索で「ハコヅメ 桜 嫌い」でこの記事に流入してる人がちょくちょく居るのは何故…???
アクセス数第2位
【漫画描写で学ぶ医学】『鋼の錬金術師』最終決戦でホークアイ中尉が首を切られた描写について考察する
2022年10月20日公開にして、既に当ブログのアクセス数で第2位に位置しています。
Twitterのフォロワーさんからのリクエストにお答えした考察です。
実のところ2022年8月頃には質問を頂いていたのですが、頸部の外傷となると完全に専門外のため考察のとっかかりがなく、どの角度から医学的に考えてみようかな…と頭の片隅に置き続けていました。
そろそろ手をつけてみよう、とお試し半分で書き出してみると、意外にも筆が進む進む。
アニメ版を確認したところからは、論文を調べている時間を除けば2~3時間ほど全集中して書き上げました。
アクセス数第1位
【漫画描写で学ぶ医学】『鋼の錬金術師』イズミ・カーティスが失った臓器を医学的に推測する
上に挙げた「最初から最後までぶっ通し」の例外のひとつです。
ある程度仕上げたと思って本編を読み返すと、辻褄の合わないところを発見!
根本から論理が覆ってしまったので泣きながらほぼ全部書き直し!
なんとか考えがまとまったところで、放射線科医(友人)に聞いてみると「それはおかしい」とダメ出し!
そこを修正して、消化器外科医(義兄)に聞いてみると「そんなふうにはならない」とダメ出し!
そこをさらに修正して仕上げ直し、再び放射線科医(友人)に聞いてようやくOK!
といった感じで、本当に論文の添削をお願いしているような感覚でした…
構想は10年単位、描写の洗い出しに丸々2週間、記事を書き始めてから公開まで約2か月。
そこまでやった甲斐もあり、2022年7月13日にアップした記事ですが、11月13日現在でも当ブログのトップ記事として君臨し続けてくれています。
それにしても『鋼の錬金術師』が当ブログのワンツーフィニッシュを飾っているのはどういうわけだろう。
『産婦人科医がハガレンを読む』の方がアクセス数を稼げるのかもしれません。
やっきーのお気に入り記事ベスト3
実際のところは『鋼の錬金術師』を題材とした上述の2記事がトップに食い込むのですが、
それらを除外してお気に入り記事ベスト3をつけると、このようになります。
お気に入り記事第3位
【漫画描写で学ぶ産婦人科】『げっちゅー♡』の腟けいれんは実際に起こるのか?
あのコマだけ有名なあの漫画。
「あの漫画って何ていう作品なんだろ」というところからスタートし、試しに読んでみると2つの意味で突っ込みどころしかない作品(上手いこと言った)でした。
おかげで、あらすじ紹介のところから筆が乗って仕方がありませんでした。
陰茎捕捉という現象自体が現実には起きえない、という結論だけは知っていたのですが、
そこまで書いたところで「あらすじの文量に比べて医学考証が薄いな」と思い、急遽PubMedで調べてみることに。
作品の質、題材、論文の面白さ、様々な要素が奇跡的にマッチしたお気に入り記事です。
お気に入り記事第2位
【医療従事者・妊婦さん向け】妊娠中に使える薬、使いにくい薬、使いたくない薬
狂気の記事。
Twitterを始めてからというもの、有用な医学知識を発信される方が非常に多いことに気付き、
その刺激を受けて自分なりに発信してみよう!と思って書いたのがこちらの記事です。
が、何が自分をここまでさせたのか、未だによくわかりません。
書き始めてみると面白くなり、気付いたら半日経っていたということだけは覚えています。
とはいえ、自身の普段の診療について確認ができる良い機会でした。
お気に入り記事第1位
【漫画描写で学ぶ産婦人科】『ブラック・ジャック』より常位胎盤早期剥離と緊急帝王切開について解説する
ついに『ブラック・ジャック』を書けた!ということで、個人的に思い入れの強い記事です。
私は特段、手塚治虫先生のコアなファンというわけではありませんが、『ブラック・ジャック』の描写に関する考察を世界に発信したという経験は漫画好きとしても医者としても特別なものでした。
記事公開ボタンを押す時の緊張感は過去最高だったかもしれません。
PV・収益

それではブロガーさんのお待ちかね、PVと収益についてお話しします。
PV・収益

(Googleの規約に反する可能性があるため、一部を隠しています)
現時点(2022年11月13日)で、直近1か月のPVは約2,000という結果でした。
まだまだブロガーとしては初心者です。
良質な記事をたくさん書き、まだまだ頑張って行きましょう。
直近2か月のアドセンス収益は連続で1,000円を超えてきています。『鋼の錬金術師』ホークアイ中尉の記事がバズった影響と思われます。
利益を重要視するブログではなく、収益はサーバー代が賄える程度であれば十分と考えていますので、その水準である1,000円に達したのは非常に嬉しいですね。
PVの割に収益額が高い理由としては、医療関係者の方々からの関心が高いからかもしれません。(医療系広告はアドセンスの単価が比較的高いとされています)
当ブログは「漫画の紹介」もしばしば行うので、電子書籍サイトのeBookJapanおよびAmazon・楽天のアフィリエイトも行っていますが、正直なところこれらの収益はアドセンスと比べると殆ど誤差のようなものです。
また、紹介する電子書籍サイトはeBookJapan1本のみに絞っています。
他にも紹介単価の高い漫画サイトはいくらでもあるのですが、「自分が良いと思うものだけを紹介する」というスタンスを貫くため、
現状最もコストパフォーマンスが高いと考え私も使っているeBookJapan、および最大手のECサイトであるAmazon・楽天以外を紹介する予定はありません。
(もちろん、電子書籍サイト以外で紹介したいサービス・商品があればその限りではありません。)
集客

直近1か月のチャネル(集客)はこういった比率です。
Socialが最多の37%、これは大半がTwitterとリベシティですね。
また、当ブログの特徴のひとつが、Directが27%と約4分の1を占めるというところです。
Directに判定されるのは主にブックマークや履歴からの直接アクセスですが、
聞くところによると、当ブログをブックマークして直接ご覧になる方が結構多くいらっしゃるようです。
とあるブロガーさんの奥様が当ブログを気に入って下さり、ブックマークでご愛読頂いていると聞いた時は嬉しかったですね。
ブックマークして下さっている方々を幻滅させないよう、引き続きさらに良質な記事を書いていきましょう。
今後の目標
以上、『産婦人科医が漫画を読む』の半年間の振り返りでした。
そして、ここからは今後の目標です。

まず、今後半年間の目標はさらなるPV数の上昇です。
最終的な目標は月間1兆PVですが、この半年でそれを達成するのちょっと難しそうなので、当面の目標として初級者と中級者の壁と呼ばれる月間1万PVを目指したいところです。
その次の目標としては、2~3年のうちに日本一有名な産婦人科ブログになれるよう、引き続き頑張って行きたいですね。
長くなりましたが引き続き応援のほど、よろしくお願いします!
また、「この描写について考察してほしい」というリクエストもお待ちしております!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
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