こんにちは!
産婦人科医やっきーです!
表題の通り、私やっきーは性感染症学会で市民公開講座をさせて頂くことになりました。
にわかには信じがたい話ですが、日本性感染症学会 第36回学術大会のプログラムにも掲載されています。
「やっきー」として。
ウソみたいだろ?
おっぱいとかちんちんとか書きまくってるブログなんだぜ、これ…
実際、あんまし私は「〇〇専門医」とか「〇〇認定医」的なものに関心が無いのですが、
(そういう先生はこんなブログ書かずに論文をもっと書きます)
それでも正式な学会からオファーを頂くというのはブログを認めて頂けたことの証左でもあり、嬉しいものです。
というわけで、本日は「ブログ書いてたら性感染症学会で講演することになった話」をお届けしましょう。
ことは今年(2023年)の5月に遡ります。
当ブログにはお問い合わせフォームを設置しているのですが、ほとんどがうさんくさい業者か迷惑メールの2択です。
とはいえブログのお問い合わせなんて大抵そんなもんです。
そんな中、見慣れぬちゃんとした文体のメールが届きました。
…ん?なんだこのメールは…?
今年の性感染症学会のプログラム委員長をしております、Wと申します…
性感染症学会…???
実は、今回の学会で先生にご講演を賜りたいと考えておりまして。
!?
こんな顔も実名も出してない怪しいシロクマに講演依頼だと…妙だな…?
さては医局からの刺客か!?
勝手にこんなブログを書いている私を亡き者にしようと…!
まずいぞ…このブログは医局に内緒で書いているから…
ということは、この話にホイホイ乗ってしまった日には…
どれどれ、今年の性感染症学会のプログラムは、と…?
む?うちの医局員の名前があるじゃないか?
ブログ…なんだこれは…?
…………
やっきー君、ちょっと来たまえ。
は…はい、医局長…
私たちに無断でブログ運営なんてしていたとは…良い度胸だね?
そ、それはですね!出来心というやつでして…!
右手と左手、どっちの小指がいい?
ヒ…ヒエエ…
まあまあ…やっきー君も若気の至りだったのだろう。そんなこともあるさ。
教授!!
だが、勝手な行動をした「落とし前」はつけてもらわないとねえ?
きょ、教授…?
ハイキングと海水浴、どちらが好きかね?
あ、あわわ…(失禁)
………
やばい…!殺される…!!!
どうしました?
くそっ、とぼけてやがる…医局の手の者め…!
(医局の手の者…?)
…申し遅れましたが、私はこういう者です。
ん?これは……
………
東京医療保健大学看護学科…教授……?
なんか…めちゃくちゃすごい肩書きなんですが…
え…ええ、まあ。一応。
…さすがにうちの医局との関連性は…ないよな…
この大学は助産学科はあるけど産婦人科は無いし…
ということは…つまり…。
もしかして本物の学会の方ですか!?
本物とは…?
大変失礼しました!
てっきり私を始末するために医局から派遣されたヒットマンかと…
漫画の読みすぎです。
なるほど、よく分かりました。
以前書いた『鬼滅の刃』の記事のような、ブログを通じた性感染症の啓発活動についてお話しすれば良いわけですね。
ヒットマンだと疑われたのは人生初でしたが、誤解が解けて良かったです。
しかしですね…私はヤクz医局に内緒でブログ活動をしておりまして…
実名を出さないなら良いのですが…
実名非公開で学会講演なんて無理ですよね…?
大丈夫です!
!?
で、でも東京は遠方なんです。交通費や宿泊費等も必要になりますが…
お出しします!!
!?
せ…性感染症学会だと医局員の知り合いがいるかもしれませんし…
例えば顔を隠して講演というのは…
良いと思います!!!
私が絶対にやっきー先生をお呼びしたいと考えています!!!
(ゴゴゴゴゴ…)
この情熱…Wさんの覚悟が「言葉」でなく「心」で理解できた…!
こういった経緯で、性感染症学会の市民公開講座で講演する運びとなりました。
市民公開講座なので学会員ではない一般の方も自由に聴講頂けますし、
『鬼滅の刃』だけでなく『コウノドリ』に登場する梅毒の症例や、当日の講演限定のマンガ考察もお話しする予定です。
顔出しするかどうかは非常に悩みましたし、一時はシロクマのお面でも被って出ようかと本気で思ったくらいですが、
Wさんの情熱的なお誘いに応えるべく、初めて顔出しで公の場に姿を出すことにしました。
万が一、知り合いの医局員が居た場合はそっと見なかったことにします。
まあ東京だし?うちの医局からは片道4時間以上はかかるし?
地元の知り合いは誰も来ないよな…?
な…?
というわけで、2023年12月3日(日)15:30~16:30。
東京都千代田区の学術総合センターにて市民公開講座を行います。
それにしても、(当たり前ですが)学会の講演は実名で行うものであり、
やっきーなどという医大時代のあだ名で学会に登壇する医師は後にも先にもなかなか見られないと思いますので、
物好きな読者の皆様はこの貴重な経験を逃さないことをお勧めします。
残り約1か月、頑張って講演資料を仕上げようと思います。
日本性感染症学会 第36回学術大会にどうぞご期待下さい。
ここだけの話、まだ何にも準備してません。