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【やっきーの日記】性感染症学会で講演してきた話【2023年12月1日~4日】

先日の記事でも書いた通り、2023年12月2日・3日東京第36回 日本性感染症学会市民公開講座を行った。

今日はその話をしよう。

ブログ書いてたら性感染症学会で講演することになった話



この市民公開講座の話をするにあたり、もう1つ忘れてはいけない存在がある。

それが徳島県で開催された第38回 日本女性医学学会である。

まず前提として、私の専門は産婦人科の中でも「女性医学」と呼ばれる分野である。

女性医学で扱われる内容は「女性の健康」「女性の疾患」に関係してさえいればわりと何でもOKというところがあり、

例えば月経困難症性感染症は勿論のこと、思春期・更年期・女性アスリートのヘルスケア、

さらにはアルツハイマー病やドライアイ・脂質異常症などといった明らかに他科の疾患まで女性医学ガイドブックに記載されている等、さすがに欲張りすぎでは?というところまで網羅している。

つまり女性医学とは、一言で言えば守備範囲が広い、でも妙なところは謎に深いという、産婦人科の中では変わり者がよく行く分野であるとされる。(※個人の感想です)



そんな女性医学では、年に1回「女性医学学会」が開催される。

幅広く様々な知見が得られるので非常に勉強になる。

あと単位が貰える。(重要)

そんな今回の女性医学学会2023年12月2日・3日、徳島県で開催される。

改めて言うが、講演依頼のあった性感染症学会2023年12月2日・3日、東京で開催される。



なんでや。

よりによって最も被ってほしくない2つが被ってしまった。

これがクラスメイトの気になる女の子と誕生日が同じだった!とかなら大いにテンションの上がる事案であるが、

残念ながら学会に出る人はだいたいオッサンである。(※個人の感想です)

とはいえ日程が被るだけならまだ良いのだが、徳島と東京という微妙な遠さもまたネックである。

徳島と東京。

無理!と言えるほどの距離でもなく、お気軽に移動できるほどの距離でもなく。

仕方ないので、12/2(土)は徳島の女性医学会に、

翌日の12/3(日)は東京の性感染症学会に行くというスケジュールに決定した。


12月1日(金)

仕事を早めに切り上げ、徳島へ前乗りで到着したわけだが、

この日、同じく徳島で日本腰痛学会も開催されていることが発覚した。



つまりこの期間に徳島で腰が痛くなった女性は手厚い医療を受けられた。かもしれない。

この日の夜は1人で地鶏の「阿波尾鶏」を食べた。

お店は徳島駅から徒歩10分ほどの場所にある「ぽんず」さん。



あまりにも美味かったので徳島への永住を決めそうになった。

そして飲みすぎた。


12月2日(土)

二日酔いで迎えた女性医学会であったが、実に勉強になった。

だがあまり長くは滞在できない。

なんせこの日、大阪でアオピー先生おこめ先生とお会いする予定だ。

お二人はX(Twitter)で知り合った産婦人科医である。



目当ての講演を聴講した後、夕方には会場をあとにして高速バスに乗り込み、大阪でお二人と合流した。

余談だが、この日のアオピー先生はチェックのシャツチェックのコートを重ねるというコーディネートに身を包み、

私・アオピー先生がそれぞれ手土産を持参した中でおこめ先生は一人だけ手ぶらだった。

会食は大いに盛り上がった。

アオピー先生が王蟲の群れの前に一人で立ちはだかったシーンでは涙を禁じえなかったが、

彼らも終電や翌日の出勤があるため22時には解散した。

そしてこの日、私は寝台列車・サンライズ出雲で東京に行く予定だったのだが、

このサンライズ出雲が大阪駅を出るのが24時33分

持て余すやないか。

仕方ないので安い居酒屋で酒を飲んで2時間ほど時間を潰し、ようやくサンライズ出雲に乗り込んだ。

出典:JRおでかけネット


ところで、数年前まではサンライズ出雲のチケットを手に入れるのはさほど難しくなかったのだが、

10年近くサンライズを愛用してきた身として、ここ1~2年で激烈に難易度が上がったことを如実に感じる。


以前はチケット発売日から1~2週間くらい遅れても普通の寝台席なら問題なく買えたのだが、

今はチケットが発売される当日に予約サイトみどりの窓口に張り付いてないと手に入らなくなってしまったのだ。



そして私はチケット発売日に普通に仕事があったため、発売日のチケット確保に大失敗。

ここで寝台列車が取れるか否かでこの日のスケジュールが大きく変わってくるため、できれば確保したい。

仕方がないので、奇跡のキャンセルによる空きを待つしかなく、定期的に予約サイトをチェックする。

そしたらある時、まさかのシングルデラックス(一番良い個室)が突然1席だけ空いた。

深く考える前に「こんなチャンスは二度と来ない」と思い、即購入。

これは頑張ってもなかなか取れない席であり、年1~2回くらいサンライズに乗ってきたがシングルデラックスを取れたのは初めてである。



というわけで、せっかく取れたゆったりした席で性感染症学会の講演用スライドの最終調整をしようと思っていた。

ここで大誤算があった。

電車の揺れで酒が回りまくったのである。

この状況でパソコンと向き合ってたら車酔いは必至。

というわけで、移動の疲れもあるためシャワーだけ浴びて寝ることにした。





そしたらシャワー室にて体を拭くタオルを部屋に忘れたことが発覚。

気付いた時には全身びっしょびしょである。

そのため、シャワー室備え付けのドライヤーを10分間くらい全身に浴びて気合いで乾かした。

これにより体力が枯渇したためすぐに部屋で寝た。



以上をまとめると、シングルデラックスを取った意味はほとんど無かったと言える。


12月3日(日)

二日酔いで東京駅に着いた。

この日の朝食は『SPY×FAMILY』好きで有名なアーニャ先生と食べることになっていた。



彼に渡したお土産は、こないだ献血したらタダで貰った『SPY×FAMILY』のポストカード(見る角度によって絵柄が変わる、小学生の定規か下敷きによく使われているギミックが施されたアレ)、

それとミックスナッツの小袋である。

出典:AEON

お土産代はミックスナッツ代(たぶん数十円)くらいしかかかっていないのだが、喜んでくれていたのでこのことは墓まで持って行くことにする。



さて、このあとは性感染症学会の会場に直行だ。

私の講演の前に他の先生による梅毒の講演があったため、こっそり聴講してみるとメチャクチャ勉強になった。

一部の説明はパクってそのまま発表に使わせて頂いた。(講演者の屑)

その後は高速で発表スライドを手直し。

本当は漫画に出てくる梅毒の話だけをしまくる予定だったのだが、

(当日に使用したスライドの一部)

それだけだとパンチが足りない、何より尺が足りないことに前日になって気付いたため、

ブログの内容の導入として、急遽『美味しんぼ』の西浜様の解説をねじ込むことにした。


スライドが完成した頃、私を学会に呼んで下さった渡曾先生・司会を務めて頂いた井戸田先生との初顔合わせをした。

もし私がこういう学会に呼ばれて「匿名のブロガーが講演するので司会をして下さい」と言われたら「(゚Д゚)ハァ?」という反応をすると思うが、

井戸田先生はこんな実名非公開の怪しすぎるシロクマに対し気さくに、フレンドリーに接して下さった。



そしていよいよ、市民公開講座の本番である。

ここまで綿密に用意をしてブログ・Twitter上で告知も行い、

その上で閑古鳥が鳴いていたら恐らくショック死していたと思うが、おそらく30~40人くらいは来て下さっていた。

マンガの産婦人科医学的な解説、というのは普段からブログで書きまくっている内容だが、口頭で解説するというのは初めてである。

うまく喋れるか心配であったが、『美味しんぼ』の考察で西浜様が双子を見逃したあたりでだいぶ会場が柔らかくなった感じがした。

ありがとう西浜様。



そして無事に講演は終了。

来場された皆様の反応は悪くなかったと思う。



ウケなかったら泡を吹いて倒れるところだった。

阿波だけに。(うまいこと言った)


この日の夜は医師国家試験予備校MECの大先輩にして医師国家試験のレジェンド・孝志郎先生と焼肉。



私自身も医学生時代に動画講義でお世話になった先生であり、是非お会いしたかったので熱烈にオファーをした。

Twitter上でのやりとりはあるものの初対面だったのだが、お忙しい合間をぬって来て下さった。



彼のスケジュール帳をチラッと見せて頂いたが、私の100倍くらいの密度だった。

徳島⇒大阪⇒東京ごときで気絶しそうになっている私がアホみたいだった。

ちなみに孝志郎先生の好物は焼酎とハイボール。覚えとこう。

お酒も飲んだ私は講演の疲労もあり、ホテルに戻るとすぐに寝てしまった。


12月4日(月)

二日酔いで目が覚めた私だったが、この日はMEC東京校動画収録の仕事があったのでホテルのバイキングをお腹に詰め込んで出勤。

2時間ほどの収録を終えてMEC東京校を後にした。



この日の仕事は終わったので、次に東京に行く機会があったら絶対に行こうと決めていたあの場所へ移動。



それがこちら。



東京・荻窪にあるうなぎ料理店「安斎」さんである。

私はうなぎが好きだが、この店を選んだ理由はそれだけではない。



出典:愛がなくても喰ってゆけます。 10話



私が大好きな漫画、よしながふみ先生『愛がなくても喰ってゆけます。』にて、

Yなが・S原・F山の3人が訪れた店なのである。



『愛がなくても喰ってゆけます。』を簡単に紹介すると、

よしながふみ先生ご自身をモデルにしたと思われるBL漫画家「YながFみ」がひたすら東京のおすすめ料理屋さんに行きまくる(全体的に東京23区の西側に偏っている)という、

フィクションとノンフィクションの狭間にあるグルメエッセイ漫画である。

『きのう何食べた?』に代表されるようにグルメ描写に定評のあるよしなが先生だけあり抜群に面白いのだが、

非東京民にとっては読むたびに「この店めちゃくちゃ行きてえ」と悶々として終わるのである。

というわけで、今回の東京出張では必ず『愛がなくても』に出てきた店に行くぞ、と心に決めていたのだ。

というわけで、Yなが達が『安斎』で食べていたメニューをそのまま注文することにした。

まずは白焼き。

出典:愛がなくても喰ってゆけます。 10話




山椒塩がめちゃくちゃ合う。

Yなががやっていたわさび醤油も最高である。

普段私は白焼きを進んで食べる方ではないが、この白焼きは別格に美味い。

そして鰻丼。

出典:愛がなくても喰ってゆけます。 10話




これは確かに美味い。

脂が乗っているのにくどくなく、味付けもさっぱりしているので白焼き1尾を完食した後でも問題なく頂ける。

肝吸いも素晴らしいし、漬け物の塩加減も丁度良い。





というわけで美味かった。ご馳走様でした。


あとは漫画オタクとしての趣味の時間に移る。

中野や秋葉原のマンガ・同人誌ショップを巡って帰宅することとした。

やはりオタク街の一等地でなければ得られない栄養がある。



それにしても、4日間だけとはいえ普段の臨床の仕事から離れて、

ブロガー・やっきーとしての活動にこれほどまでに全振りできたのは良い時間であった。

旅をするのは好きなので、こういう仕事があればまた行ってみたいものである。

お仕事をお待ちしております(チラッチラッ



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