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質問箱の回答まとめ vol.1「やっきーの生態編」

やっきー
やっきー

こんにちは!
産婦人科医やっきーです!


私がX(旧Twitter)で質問箱を開設していることは読者の皆様もご存知の通りかと思います。

質問箱のリクエストから作った記事もいくつか生まれました。

切迫早産の長期入院を回避する方法について考える

『TOUGH』より 宮沢熹恵の出産と熹一の誕生について考察する


2022年末に質問箱を開設して以来、2023年9月16日現在で100件以上の質問・回答が溜まってきたのですが、

ブログと違って過去の回答を掘り返すのはなかなか難しく、

埋もれさせておくのは惜しい質問・回答もいくつかあります。

そんなわけで、今日は過去の回答の中からいくつかピックアップしてお届けしましょう!

第1弾となる今回は「やっきーの生態編」です!

産婦人科以外に悩んだ科


実は私、医学生時代は泌尿器科医を目指し、初期研修医時代は救急科産婦人科のどちらにするかで迷っていました。

私の父は産婦人科医なのですが、学生時代の私は産婦人科に全く興味がありませんでした。

というか医学生時代の苦手科目の筆頭が産婦人科でした。



とはいえ父は父、私は私です。産婦人科に興味が無くてもいいや、という気持ちで過ごしていました。

そんな中、研修医として様々な科へ勉強しに行くわけですが(内科や外科など、どの科で研修するか選択できるのです)、

いちおう父への義理を果たしておくか、という軽い気持ちで産婦人科に行ってみることにしました。

そこで学生時代とは違った視点でお産などの産婦人科診療を目の当たりにすると、私の中のスイッチが急激にバチーンと入りました。

「あ、これだ。私の職業はこれだった。」と確信しました。


そんなこんなで、学生時代にあんなに思い描いていた泌尿器科医やっきー像は何だったのかと思うほどに産婦人科以外考えられない状態になりました。

唯一、救急科だけは「こっちも良いかも」と思えるくらいには好きになりましたが、産婦人科の魅力には勝てなかったですね。



もっとも、あの時に多少なりとも救急の勉強をしたおかげで今の診療やブログに活きている面はあるので、良い経験でした。

そして今でも産婦人科医を選んだことには1ミリも後悔していません。

やっきー
やっきー

産婦人科医、めちゃくちゃ楽しいです。

1日のスケジュール


朝~夕方までは産婦人科医としての通常業務(外来や手術など)をしています。緊急の処置や手術がある場合はともかく、残業は絶対しません。

当直がない日は自宅で子供と遊び、子供が寝静まって以降の2~3時間ほどでブログを書きます。

マンガは主に入浴中+寝る前の1時間くらいを使って読んでます。

現在は医師国家試験予備校の講師業もしているため、必要に応じてブログ作業やマンガ読書に使っていた時間を充てている感じですね。



当直がある日は急患やお産がなければず~~~~~~~っと病院でブログ書いてます。

押しなべて、1日あたりの平均ブログ執筆時間は2~4時間といったところです。(本業と講師業の忙しさにより変動します)



学生時代の部活


これは2023年9月2日に頂いた質問ですね。

中学・高校では硬式テニスをしてました!最近は全くできていないので超よわよわです。

大学ではジャズピアノ弾いてました!こっちは今でもよく弾いてます。



ちなみに『ハガレン』のイズミ師匠の考察で協力してくれた放射線科医のI先生は、私にハガレンを教えてくれた20年来の友人であり中高時代のテニスのダブルスパートナーだったりします。

やっきー雑学としてお納めください。

『鋼の錬金術師』イズミ・カーティスが失った臓器を医学的に推測する

妻の出産と妊婦健診


男の産婦人科医が妻の出産にどのくらい関わるかですが、

私の体感では「自分でお産まで取り上げたい派」「他の先生にお願いする派」で半々くらいですね。

自分で取り上げたい派の先生の意見としては「むしろここで担当せんかったらいつやるねん」といった感じで、

他の先生にお願いする派の先生の意見としては「自分だと冷静な判断が下せない可能性があるから、信頼できる先生に任せた方が安心だ」といった感じです。



私の場合、どこの熊の骨とも知れない輩に任せるよりは自分で取り上げたいですが、

いざ妻子が命の危機に直面する場面があったら果たして他の患者さんと同じように冷静な対応ができるだろうか…?というところに100%の自信は持てなかったので、妻に希望を聞いてみました。



やっきー
やっきー

…というわけなんだが、どこで産みたい?


妻

ご飯がおいしいところ。


※やっきーは総合病院勤務です。ご飯はいわゆる普通の病院食です。


そんなわけでご飯がおいしい病院+里帰り出産の希望があったため、

妻の実家の周辺で一番信頼できる個人病院にお願いしました。

一応、30週くらいまでの妊婦健診は私がしました。



ブログ楽しく読んでます!


やっきー
やっきー

ありがとうございます!!!



私もブログ書くのは楽しいですが、こんな時間単価に見合わなさすぎる上に姉にもバレたブログを続けられるのは、

ひとえに読者様の「楽しい」「面白い」「勉強になる」というご感想のおかげです。

記事の感想をコメントして頂いたり、リツイート(リポスト)等して頂けると非常に励みになります。

印象に残っているお産


印象に残っているお産はいくつもあります!

あえてその中から1つだけ挙げるとするならば、人生で初めて「産婦人科医が自分しかいない」という状況で取り上げたお産ですね。

お産はとにかく数を経験しないと始まらないので、最初のうちは上級医と一緒にお産に入りまくるところから始まります。

ある日、産婦人科医になって1か月と経っていない超ぺーぺーやっきーがお産に呼ばれて行ってみると私しか居ませんでした。

宅直の上級医は家から来ている最中でした。

要するに安産すぎてすぐ出産になったパターンです。



赤ちゃんの頭がもう見えてるくらいの状態だったので、腹をくくって何とか取り上げました。

母児ともに健康でした。

やっきー
やっきー

あの時のベテラン助産師さん、本当に怖かった。

好きなブログについて


ブログといえば「いかに収益を上げるか」「SEO対策はどのようにするか」という観点で作られることが多いですが、

私はあまりそこに興味がなく「とにかく面白く読んでくれれば良い」という気持ちで、自分が面白いと思うものだけを書きまくっています。

(ブログの運営費を賄える程度には広告を載せていますが)



そういった観点で、1つだけ好きなブログを挙げるとするならば松本ぷりっつ先生『うちの3姉妹』ですね。

こういったエンタメ系ブログが好きだからこそ、収益度外視のブログを書くことに何の違和感も無いのだと思います。

私も絵が描けたらこのような漫画ブログを書いてたかもしれません。

画力が壊滅的なので諦めました。



アイコンをシロクマにしている理由


よくぞ聞いてくれました。

このアイコン↓にした理由は明確にありますが、あまり語る機会がなかったのでみっちりお話ししましょう。



個人ブログにおいてアイコンは超重要です。

自分の顔写真をそのままアイコンにするパターンもありますし、私のようにイラストにすることも多いですね。

こだわりが無い方はフリー素材を使うこともあると思います。

このブログを作ることは2020年頃(ブログ設立の2年前くらい)から考えていたので、「どんなアイコンにしようかな」というテーマは重要課題のひとつとして考え続けていました。

2年間考え抜いた上で、以下の3つの理由からシロクマに決定しました。


理由1:可愛さがあってリアクションが豊富

このブログをなるべくアホなエンタメ重視のブログにしようという方針は最初から決まっていました。

そうなると、時にはぶっ飛んだ漫画の展開考察結論に対してツッコミを入れたりもしたいわけですが、

吹き出しを使って何かを表現したい場合、私自身の顔写真だとリアクションが伝わりづらいのです。

そこで、なるべく可愛くてコミカルなキャラクターにしてリアクションをがんがん取ってもらうことにしました。

理由2:白をうまく使いたい

白という色は「高潔さ」「清潔さ」を表します。

白衣や病院など、医療に使われるものに白が多いのは色彩心理学上そういった理由があります。

医療ブログの端くれとして、「白」という色を使わない手はありません。



人間キャラで白を前面に押し出すには白衣を着せるくらいしか手段がないわけですが、

人間キャラ+白衣だとどうしてもお堅いイメージになりがちです。

これでは私の目指すアホブログから離れてしまいますね。

よって最初から白を基調にしている動物をモチーフにすることにしました。

理由3:大きい動物がいいよね

では白い動物なら何でもいいかというと、そうではありません。

医療の解説をする上で、キャラクターにある程度の説得力を持たせる必要があります。

説得力を持たせる上で「体が大きい動物」というのは有利に働きます。

白いからといって、例えばシロアリのキャラが「分娩進行は第1期~第3期に分かれて…」などと説明し始めても説得力がありませんよね。



他の白い動物はどうでしょう。

アヒルや白鳥…一般的に人間より小さく、しかも人間とは程遠い生態の鳥類。適切とは言いがたいです。

白い大型犬(グレートピレニーズなど)…可愛いし人間サイズですが、リアクションを取る上で表情のバリエーションがつけにくいのはよろしくありません。

ヒツジやヤギ…人間くらいのサイズで一見よさそうですが、マンガの世界には超有名な医者トナカイがいますので有蹄類は避けましょう。

シロイルカ…大きい哺乳類ですが、水棲生物がお産のことを話してもピンと来ないですね。


以上を踏まえ、「可愛い」「コミカルな表情を作れる」「白い」「大きい」「陸上生物」という全ての条件を満たすシロクマに決定しました。

おまけにシロクマなら手(前足)を使えるので、文字を書いたり漫画を読んだりする仕草をとらせても違和感がありません。



シロクマといえど医者がフルチンでは流石にまずいので白衣を着せて、白衣を着てることが目立つように紺色のスクラブ(インナー)ズボンも着せて、

この最高に可愛らしいシロクマやっきーが完成しました。

胸ポケットにペンを差していることにも理由がありますが、こちらはまたいずれ。

マクドナルドで一番好きなメニュー


てりやきマックバーガー!



まとめ

今回の質問箱まとめは以上となります。

今後も、質問箱の回答が溜まってきたら不定期にこのような形でまとめていきますね。

やっきー
やっきー

マンガ考察のリクエストだけでなく、妊婦さんや女性の皆様の健康に関するご質問も大歓迎です。



以下、関連記事です。

私の研修医時代の悲哀の話をつづった感動巨編はこちらです。

【やっきーの日記】研修医時代の靴の話

研修医時代の話としてこちらもお勧めです。

【やっきーの日記】研修医時代に勤めていた病院の裏口の話



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現在、ニュースレター『産婦人科医やっきーの全力解説』を配信中です。

「男女の産み分けってできるの?」「逆子って直せるの?」「マーガリンは体に悪いの?」などの記事を基本無料で公開しておりますので、こちらもお楽しみください。


4 COMMENTS

もりでん

いつも面白く記事を拝見しております。
先生、 あの写真はアベニュウ?

返信する
ゆかこ

こんにちは!
いつも思いっきり笑わせていただいています。今回も、楽しい回答でたくさん笑いました。ありがとうございました。

ところで、奥様のご出産のお話の中で
>どこの熊の骨とも知れない輩
とありますが、これはやっきー先生がシロクマであることと関係があるのでしょうか?

返信する

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