こんにちは!
産婦人科医やっきーです!
私はこのブログを立ち上げる際に手に入る限りの漫画を読み、それらに出てくる産婦人科に関する描写を全てピックアップし、
余りにも酷過ぎる医療行為を行っていた産婦人科医4人を厳選して「漫画界クソヤバ産婦人科医四天王」と命名しました。
当ブログではこれまで、四天王のうち3人を紹介してきました。
もはや殿堂入りとも言える漫画界最凶最悪の産婦人科医が『美味しんぼ』の西浜様、
それに追随する2人が『サラリーマン金太郎』で美鈴を執刀した産婦人科部長、
『クッキングパパ』の虹子さんの主治医ですね。
漫画界最凶最悪の産婦人科医、『美味しんぼ』西浜タエについて考える
漫画界クソヤバ産婦人科医四天王『サラリーマン金太郎』の産婦人科部長について語る
そしてついに今回は四天王最後の1人をご紹介しましょう。
彼こそが『アンサングシンデレラ』に登場する産婦人科医・林です。
ちなみに原作では下の名前が不明で、後述するドラマ版では「林雅樹」というフルネームが当てられましたが、
本記事中では原作通り「林」という名前で呼んでいきます。
四天王のうち他3人はグルメ漫画・ビジネス漫画・料理漫画からの選出であるためツッコミどころに溢れてしまうのも仕方ないところだとして、
昨今の医療漫画はリアル志向の作品が多く、おかしな医療描写が少ないはずにも関わらずあまりにも飛び抜けた逸材であることから満を持しての選出となりました。
というわけで本日はいかに彼がぶっ飛んだクソヤバ医者か、そして妊婦さんにとって危険な疾患のひとつ「HELLP症候群」について解説していきます。
目次 非表示
アンサングシンデレラ
あらすじ
まずは『アンサングシンデレラ』のあらすじをご紹介しましょう。
主人公は萬津総合病院に勤務する2年目の薬剤師・葵みどり。
病院薬剤師として勤務する彼女ですが、疑義照会(医者に「この処方間違ってない?」と確認する業務)では医者に煙たがられ、患者さんには薬を出す窓口としての扱いを受けるばかり…
という現状に疑問を抱きつつも、目の前の患者さんに全力でぶつかる姿が描かれます。
そんな葵の先輩であり、目標でもある薬剤師が瀬野です。
彼は主任薬剤師として病院内における薬剤部の立場を大きく向上させ、医師や看護師からも信頼を向けられるなど「現場に必要な薬剤師」と称されます。
瀬野の有能っぷりを示すエピソードとして、第3話に出てくるアナフィラキシーショックへの対応が挙げられます。
スズメバチ刺傷によりアナフィラキシーショックを起こした患者を対応した際、
救急医や葵は適切な二次救命処置(アドレナリン投与を含む)を行っても心拍が回復せず途方に暮れていましたが、
瀬野は患者の友人から「降圧薬を内服している」という情報を聞きつけ、βブロッカー内服の可能性があることを救急医に進言し、グルカゴンを投与して患者の命を救いました。
(この仕組みは少し複雑で長くなるので説明は省略します。どうしても知りたい方がいらしたらX(Twitter)で解説します)
そんな『アンサングシンデレラ』ですが、2020年に石原さとみさん主演でドラマ化もされました。
このドラマの見どころと言えば、何といっても石原さとみさんが可愛すぎる…いや薬剤師の現場を忠実に描き切っている点にあり、
石原さとみさんが可愛すぎる…いや放送当時は薬剤師界隈が大盛り上がりしていたのを思い出しますね。
「資格の覚悟」
『アンサングシンデレラ』は薬剤師さんを活躍させなければならないという作劇の都合上、
医師や看護師が無能に描かれるのは仕方ないところですが、それにしても酷すぎる医師がしばしば登場します。
そんな無能医師の1人が漫画界クソヤバ産婦人科医四天王の1人・林です。
林が登場するエピソードは第4話「資格の覚悟」で、ここでは瀬野が萬津総合病院に勤務し始めた時の出来事が語られました。
瀬野が夜間の当直をしていると、助産師の倉本が訪ねてきました。
患者は切迫早産で入院している33週の妊婦・矢島詩織。
強い頭痛を訴える矢島さんに対し、当直の研修医は片頭痛だと考えて鎮痛剤のロキソニンを出そうとします。
しかしロキソニンは妊娠後期には適さないため、妊娠に適した鎮痛剤であるカロナールに変更しました。
およそ産婦人科らしからぬ不自然な処方に事情を聞いてみると、
産婦人科医の林が当直をしているものの、ゲームばかりしていて患者対応は研修医に任せきりだといいます。
違和感を覚えた瀬野は矢島さんのカルテを確認。
この患者さんはこれまでに頭痛を訴えて鎮痛剤を処方したことはなく、
前日の血液検査でAST・ALTが100前後、PLTも低下しているというデータに目を留めました。
その後、研修医から瀬野に「カロナールを飲んでも片頭痛が良くならない」「トリプタン(片頭痛の薬)ってどうですか?」という問い合わせがありました。
話を聞いた瀬野は「それ片頭痛じゃない可能性ありますよ!」と叫び、
棚からマグセントを取り出して慌てて病室に駆け込みます。
お腹を押さえて苦しがっている矢島さんの血圧を測ると、
170/100mmHgと異常に高い数値を示していました。
瀬野「これ ヘルプじゃないか?」
研修医「ヘルプ?」
助産師「!! HELLP症候群…!」
というやり取りの後、瀬野は研修医にマグセントの使用を強く勧めます。
戸惑う研修医でしたが、薬剤投与の最終判断は医者にしかできないため、瀬野は研修医を強く説得してマグセントの投与を開始しました。
マグセント投与開始後にようやく産婦人科当直の林が登場。
対応の遅れを詫びるかと思いきや、
「自分が何やってるかわかってる?薬剤師さーん」
「診察していいのは医者だけなの知らないのかなぁ~?」
「え もしかして医師免許持ってるんすかー?」
「そうじゃないなら 勝手に患者に触んないでくれるかなァーー!?」
この身勝手な言い草に瀬野さんは激怒し、「お前は医者失格だ」(要約)という旨の発現をします。
結局、妊婦の矢島さんはHELLP症候群を発症しており、緊急帝王切開を行いました。
その後の具体的な描写はありませんが、母児ともに無事だったようです。
後日、林はなぜかこの顛末を上層部に申し立て、なぜか部科長会議で瀬野の対応が議題に上がることとなりました。
しかし、この件は助産師の倉本が瀬野を庇ったことで解決。
ちなみに産婦人科医の林は病院に居づらくなり、その年に辞めたようです。
「資格の覚悟」の解説
HELLP症候群
…と、物語の都合上メチャクチャすぎる産婦人科医として登場した林。
「正義の薬剤師・瀬野 vs 悪の医者・林」という構図でないと物語が成立しないとは言え、林の対応はクレイジーにも程がありますね。
彼がどれだけクレイジーなのかを解説していく前に、「HELLP症候群」という病気について解説していきましょう。
しかし、このHELLP症候群について説明するより先に「妊娠高血圧症候群」について説明しておかねばなりません。
妊娠高血圧症候群とは、端的に言えば「妊娠を維持するのが母体にとってめちゃくちゃ負担になっている状態」と言い換えられます。
自分以外の生き物(赤ちゃん)を1人分育てるというのは、母体にとって凄まじい負荷がかかっています。
妊婦さんの中には「母体の血管が収縮する」という形で負担が現れ始めることがあります。
血管が収縮すると、ホースの先をつまんだ時のように中を通る血液の勢いが増します。
これによって「高血圧」となるわけです。(生活習慣病による高血圧とはだいぶ意味合いが異なります)
血管の収縮がひどくなるにつれて血圧も上がりますし、
ひどい場合は胃や肝臓などの血管が収縮してお腹がひどく痛くなったり、肝機能に影響が出たりします。
こうなる頃には「血管の中と外の水分をいい感じのバランスに保つ」という血管の機能も破綻している場合があり、
手足がひどく浮腫んだりするほか、脳みそも浮腫むので頭痛が起きます。
こうして肝機能に影響が出たりする病気を「HELLP症候群」と呼び、
脳みそが浮腫んで痙攣や意識障害などが出る病気を「子癇」と呼びます。
この2つは「妊娠高血圧症候群」が重症化しきった末に行きつく病気と言っても差し支えなく、
対応を間違えると母児ともに命が危ない病気です。
ゆえに、産科医にとっては「常位胎盤早期剝離」などと同じく最優先で注意しなければならない病気のひとつであり、
これを発症した患者さんを見逃す人間に産婦人科医療に携わる資格は無いと断言できます。
なお、瀬野が妊娠高血圧症候群の可能性に気付いて持参した薬「マグセント」は正式名称を「硫酸マグネシウム水和物」と呼びます。
これは妊娠高血圧症候群に対して血圧をある程度落ち着かせる効果があるほか、子癇を予防する薬としても最適なので、
妊娠高血圧症候群の治療には必要不可欠な薬のひとつです。
その他にも、切迫早産の治療薬としても有用な優れもの(適切な使用法であれば)でもあります。
詳細は切迫早産の記事をどうぞ。
以上の基礎知識を踏まえた上で『アンサングシンデレラ』の描写を見てみるわけですが、
産婦人科医の林以外も産科医療スタッフとしてあまりにも知識のない連中ばかりです。
ヤバすぎる医療スタッフ①研修医:道場
まずは研修医の道場。
彼はHELLP症候群による頭痛を「片頭痛」と誤診しています。
確かに片頭痛は若い女性に起きることが多く、妊婦さんの片頭痛も珍しくはありません。
しかしこの研修医、瀬野の「これ ヘルプじゃないか?」に対し「ヘルプ?」と完全に分かってない顔をしています。
医学生時代は留年スレスレの劣等生だった私でも流石にHELLP症候群は余裕で知っていたレベルの超メジャー疾患であり、
研修医とはいえHELLP症候群を知らない奴が当直で産科を診ているのは病院としての機能が心配になります。
その知識量の無さを示すかのごとく、妊娠33週の矢島さんに鎮痛薬のロキソニン(NSAIDs)を平然と処方しています。
妊娠後期のロキソニン投与は赤ちゃんに影響するため禁忌、というのは医学生のうちに100000%習うはずの超基礎知識です。
そのくせ、片頭痛の治療薬としてはちょっとマイナーな立ち位置にいるクリアミンについて「クリアミンはだめですよね…」と話しています。
確かにクリアミンは子宮収縮を引き起こすおそれがあるため妊娠中は禁忌なのですが、
片頭痛の治療薬としてクリアミン(エルゴタミン)はトリプタン・カロナール・ロキソニンに比べるとエビデンスが一歩劣るため、優先順位はだいぶ低めです。
私も妊婦さんに限らず片頭痛の治療薬を出すことはよくありますが、クリアミンをいきなり出すことはないですね。
HELLP症候群のこともロキソニンが妊娠後期に使えないことも知らないくせに、
頭痛薬としてマイナーな立ち位置にいるクリアミンが妊婦に禁忌なことは何故か知っている研修医・道場。
これは例えるならイチローも大谷翔平も知らないけど永川勝浩の大ファン、というくらい偏りまくった知識です。
こういう知識がちぐはぐ過ぎる研修医は、指導医からすると中途半端な知識で何をしでかすか分かったもんじゃないので処方を任すような真似は絶対にできません。
ヤバすぎる医療スタッフ②助産師:倉本
研修医はまだ上級医の指導不足で済ませるとしても、輪をかけてどうかしているのが助産師の倉本です。
「私もいつまでできるか…」という発言が定年によるものか体調によるものか、はたまた林みたいな産婦人科医がいる環境で働いてられねえという意味かは分かりませんが、
見た目からするとそこそこベテラン感の漂う雰囲気が伺えます。
しかし研修医による妊婦さんへのロキソニン処方を瀬野に言われて初めて気付いたり、
重症域の妊娠高血圧症候群患者が頭痛を訴えているのに瀬野に言われるまで血圧すら測っていないという助産師失格のクソ対応を遺憾なく発揮しています。
おまけに瀬野が「ヘルプじゃないか?」と言ったのに対し「HELLP症候群…!」と、
(その病気があったか…!)的な雰囲気を醸し出してますが、
いやそんな超メジャー疾患は助産師のお前が先に気付けよと言わざるを得ません。
おそらく、この助産師は見た目に反して妊婦さんを診た経験が非常に乏しいのでしょう。
何らかの事情で長期にわたり離職しており、ようやく現場に帰ってきたけど年上すぎて現役でバリバリやっている若手・中堅の助産師さんから対応を言い咎められることもなく、彼女らに聞くこともできず…
といった裏事情が垣間見えます。
漫画界クソヤバ産婦人科医四天王・林
というわけで、この病院の薬剤師以外のスタッフは軒並みポンコツだということが分かったところで、
満を持して産婦人科医の林について見ていきましょう。
結果的に矢島さんはHELLP症候群を発症していたわけですが、
それに気付かなかった自分を棚に上げてこれだけの暴言を吐けるのは社会生活が成り立つのか心配になるレベルです。
そもそも、林が産婦人科専門医なのかどうかは明言されていませんが、
「辞めちゃったらって強く言えないし」と言われるからには「いざとなれば辞められる立場」であることが示唆されます。
パワハラや産休・病休などのやむを得ない事情ならともかく、専門医取得前の後期研修医は立場上そうそう軽々しく病院を辞められるものではないので、
他の病院に就職することをチラつかせられる立場=産婦人科専門医ではあるのでしょう。
曲がりなりにも産婦人科専門医である林がHELLP症候群に気付かないなんてことが果たしてあり得るでしょうか。
矢島さんの入院管理を見てみると、助産師の倉本は「切迫早産での入院」という認識のようですが、
研修医は矢島さんが妊娠高血圧症候群であることを認識している様子です。
そして(結果をチェックされているかはともかく)前日の血液検査ではAST・ALT・PLTなど、妊娠高血圧症候群患者を診る上で必要なデータが調べられていますね。
ちなみに「AST」や「ALT」は肝機能の異常を表す数字ですが、健康な成人女性であればせいぜい20~30くらいまでが限度です。
それが100前後まで上がっているというのはどう見てもヤバすぎる数字であり、仮にHELLP症候群を知らなかったとしても疑問を抱くべき数字です。
分かりやすく言うと一般道を250km/hで走ってるのと同じくらい異常な数字です。
矢島さんが切迫早産で入院中に妊娠高血圧症候群を発症したのか、
それとも本当は妊娠高血圧の管理入院なのにスカタン助産師の倉本が入院理由をろくに把握してなかったのかは謎ですが、
ともかく矢島さんの担当医(林かどうかは不明)は妊娠高血圧症候群に関する認識はあったものと見受けられます。
AST/ALTが100まで上がった妊婦さんを丸一日放置してることに関しては大いに疑問ですが。
というか、これだけぶっ飛んだ血液検査データが出てたら林以外の産婦人科医か助産師さんか病棟担当の薬剤師さんの誰かが気付いて然るべきであり、
上記の全員が揃いも揃ってポンコツだということになるため、結論として萬津総合病院の産婦人科は終わってます。
おそらく近いうちに何らかの重大な医療ミスでも起こすことでしょう。
さて、HELLP症候群を薬剤師に言われるまで気付かないというのは
私だったら穴を掘って地下に埋まったまま一生暮らしたくなるレベルの大失態ですが、
どういうわけか林は瀬野の態度を上層部に申し立てています。
この厚顔無恥ぶりは余すところなくパーフェクトでクソヤバ産婦人科医ですね。
それを聞いた上層部はなぜか部科長会議で瀬野の対応を議題に上げました。
私が林の上司(産婦人科部長)だったらそんな自科の恥部を晒し上げる行為は死んでもしたくありませんが、
ここの産婦人科は研修医から部長・助産師に至るまで全員腐っとるようです。
HELLP症候群の産後
さて、妊娠高血圧症候群はお産が済めば放っといても大丈夫、なんてわけにはいきません。
むしろHELLP症候群を発症するくらい重症の妊娠高血圧では、お産の後の管理も同じくらい気を遣います。
詳細はややこしくなるので省きますが、重症妊娠高血圧症候群の術後は血圧がグワングワン変化することがよくあります。
血圧が高くなりすぎると脳出血などのリスクがありますし、
血圧が低くなりすぎると腎不全などのリスクがあります。
もちろん産後なので子宮からの出血にも気を付けなければなりませんし、凝固機能も異常をきたしている場合があります。
これらに気を付けつつ、血圧や尿量、IVC(体内の血液量を見る指標)を計測しながら適切に薬や輸液の量を調整して母体の状態を保たねばならないため、
重症の妊娠高血圧症候群患者の帝王切開をした後は寝てる暇などありません。
林を含むこの病院の産婦人科スタッフにそんな複雑な全身管理ができるとは到底思えないのですが、
矢島さんの術後管理を一体誰が行ったのか、それとも何もしなくても奇跡的に改善したのか。非常に気になるところです。
まとめ
以上、漫画界クソヤバ産婦人科四天王の林とHELLP症候群に関する解説でした。
薬剤師の瀬野を立てるために他全員がクソゴミポンコツにされてしまったという悲しき産婦人科スタッフ達ですが、
それにしても流石にポンコツが過ぎる上に産婦人科医が悪者として描かれすぎであり、
このエピソードを初めて読んだ時は正直なところ「作者は産婦人科医が嫌いなのだろうか?」と困惑しました。
もっとも、本作の医療原案を担当されている薬剤師の富野浩充さんは産婦人科医療がご専門というわけではないため、こういった多少の粗はやむを得ないところではあります。
医学の全分野を1人で網羅するのは到底不可能ですし、私にも無理です。
このエピソードに関しては、せめて産婦人科医の監修が入ればもう少し違ったと思うのですが…
というわけで医療漫画をお描きの漫画家・編集者の皆様、
漫画にメチャクチャ詳しい産婦人科専門医がここに居ますので、ご用命の際はぜひお声掛けくださいませ。
漫画に関するお仕事、いつでもお待ちしております。
以下、関連記事です。
HELLP症候群についてはこちらでも解説しています。
時代設定は現代ではありませんが、薬剤師漫画としてこちらもどうぞ。
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